GoogleのAIモードでテキストリンク広告をテスト
この記事の結論
2026年9月15日から23日、GoogleのAIモードで回答文に溶け込むテキストリンク型広告や、AIによる概要からAIモードへ誘導するリンクのテストが相次いで報告されました。外部リンクを含むAIによる概要の増加を示すデータも紹介されていますが、いずれも公式発表ではない観測です。
何が報じられたか
米国の検索業界メディア Search Engine Roundtable は、2026年9月15日から23日にかけて、Google の AI 検索のリンクと広告の表示に関する観測を3件報じました。いずれも利用者や業界関係者が見つけたテストや独自データで、Google が正式に発表したものではありません。AI 検索での広告と自然な掲載の両方に関わるため、まとめて整理します。
AIモードの「テキストリンク型広告」
9月15日の記事によると、Google は AI モードで、広告をテキストリンクの形で表示するテストを行っています。広告は通常の AI モードの回答と同じような文章の中に、アンカーテキスト付きのリンクとして表示され、AI が生成した回答の上に「Sponsored(スポンサー)」というラベルが付いています。発見したのは Sachin Patel 氏で、X と Search Engine Watch に投稿しました。記事の筆者が似た検索語句で調べた環境では、回答の下に通常の広告が分かれて表示されたとしています。
筆者の Barry Schwartz 氏は、この広告は自然な回答に見えすぎるのではないかと述べる一方、利用者は AI の回答内のリンクをあまり押さない傾向があるため、通常の形式ほど高いクリック率にはならないのではないかとの見方を示しています。Google は2026年5月の Google Marketing Live で、AI モードでの新しい広告フォーマット「Conversational Discovery ads」と「Highlighted Answers」をテストすると発表しており、その際も広告には引き続き「Sponsored」と明示すると説明していました。今回の観測は、Google が AI モードの広告の見せ方を複数試していることをうかがわせます。
AIによる概要のリンクがAIモードへ
9月22日の記事では、AI による概要(AI Overviews)の中に、通常のリンクのように見えながら、ウェブページではなく AI モードへ移動するリンクが表示されるテストが報じられました。リンクは AI による概要の下部に表示され、追加の質問として AI モードに進む作りです。9月21日に Gagan Ghotra 氏が X に動画を投稿して指摘しました。
外部リンクを含むAIによる概要が増えたとのデータ
9月23日の記事では、Malte Landwehr 氏が X に投稿した、同氏の会社 Peec AI のデータを紹介しています。外部リンクを含む AI による概要の割合が、ほぼ0%から25%超に増えたという内容です。記事には、集計の期間、対象とした検索の数、国や言語は示されていません。Schwartz 氏は、この数字は自身の実感とは合わないとしつつ、データとして共有すると書いています。また、同氏は Peec AI に少額出資していることを記事の中で開示しています。
日本での状況と日本の広告主への意味
今回の3件の観測がどの国で確認されたかは、記事には明記されていません。Google 広告のヘルプによると、AI による概要の「中」に広告を表示する機能は、オーストラリア、カナダ、インド、インドネシア、ケニア、マレーシア、ニュージーランド、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、シンガポール、米国で英語のみ提供されており、日本は含まれていません。AI による概要の上下に広告を表示することは、AI による概要が提供されている200以上の市場で可能とされています。
AI モードのテキストリンク型広告は観測されたテストの段階で、日本で表示されるかどうかは分かっていません。ただ、AI の回答と広告の境目が今後さらに変わりうることは、検索広告の予算やクリエイティブを考えるうえで押さえておくべき流れです。LLMO(AI 検索への最適化)の担当者にとっては、AI による概要からウェブサイトへ送られる流入と、AI モードへ送られる流入のバランスが変わる可能性がある点が重要です。Search Console の生成 AI 機能のレポートなどで、自社ページの表示の推移を定期的に確認しておくことが現実的な対応です。
出典
- Search Engine Roundtable「Google Testing Text Link Ads In Google AI Mode」(2026年9月15日)
- Search Engine Roundtable「Google AI Overview Links Taking You To AI Mode Over Web Pages」(2026年9月22日)
- Search Engine Roundtable「Google AI Overviews Showing More External Links」(2026年9月23日)
- Google 広告ヘルプ「About ads and AI Overviews」(2026年9月27日閲覧)
- Google 公式ブログ「A new generation of ads for the AI era of Search」(2026年5月20日)
Koukoku.aiは、ChatGPT広告をはじめとするAI検索広告の運用代行と、AIの回答に引用されるためのLLMO対策の両面から支援しています。詳しくはサービス一覧、ご相談はお問い合わせからどうぞ。
よくある質問
AIモードのテキストリンク型広告とは何ですか。
AIモードの回答文と同じような文章の中に、アンカーテキスト付きのリンクとして広告が表示され、回答の上に「Sponsored」のラベルが付く形式で、9月15日に発見が報告されました。
AIによる概要のリンクはAIモードにも移動しますか。
9月22日の報告によると、AIによる概要の下部に、通常のリンクのように見えながらウェブページではなくAIモードの追加質問へ移動するリンクが表示されるテストが確認されています。
AI広告の機能は日本でも表示されますか。
Google広告のヘルプによると、AIによる概要の「中」に広告を表示する機能は米国など一部の国で英語のみ提供され、日本は含まれていません。上下への広告表示は200以上の市場で可能です。
本記事は、公開情報をもとに構成しています。