ChatGPT広告の入札が刷新:Max Bid・Max CPCは2027年1月1日に廃止、11月9日からTarget CPA/CPCへ
この記事の結論
OpenAIは2026年11月5日、ChatGPT Ads(ChatGPT広告)の入札オプション変更を広告主に通知しました。2026年11月9日(月)から、キャンペーンの新規作成時および既存キャンペーンの更新時にコスト目標を任意で選べるようになり、コンバージョンキャンペーン向けにTarget CPA、クリックキャンペーン向けにTarget CPCが提供されます。既存のMax BidとMax CPCは2027年1月1日に廃止され、それぞれTarget CPA/Target CPCに置き換わります。
まず押さえるべき2つの日付
OpenAIからの通知で明示されている期日は次の2つです。現在Max BidまたはMax CPCを利用している広告主は、この日程を前提に移行計画を立てる必要があります。
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 2026年11月9日(月) | Ads Manager(広告マネージャー)でキャンペーンの新規作成時・既存キャンペーンの更新時に、コスト目標を任意で選択できるようになる。Target CPAとTarget CPCの提供開始。 |
| 2027年1月1日 | Max BidとMax CPCが廃止。Max Bidを使い続けているコンバージョンキャンペーンはTarget CPAに、Max CPCを使い続けているクリックキャンペーンはTarget CPCに置き換わる。 |
何が変わるのか
OpenAIは今回の変更を「intelligent by default(デフォルトでインテリジェント)」というアプローチの一環と説明しています。広告主は重視する成果と、予算または目標コストを指定し、システム側が入札と配信をその目標に向けて調整する、という考え方です。
Target CPA(目標コンバージョン単価):コンバージョンキャンペーン向け
Target CPAはコンバージョンキャンペーン向けに提供されます。購入やリードといったコンバージョン1件あたりに支払いたい平均額を設定すると、システムがその目標に向けて入札と配信を調整します。Ads Managerにおいて、新規のコンバージョンキャンペーンではTarget CPAがMax Bidを置き換えます。
既存のキャンペーンは引き続きMax Bidキャンペーンとして配信されますが、Target CPAでの配信を希望する場合は入札戦略を変更できます。
Target CPC(目標クリック単価):クリックキャンペーン向け
Target CPCはクリックキャンペーン向けに提供されます。Ads Managerにおいて、新規のクリックキャンペーンではTarget CPCがMax CPCを置き換えます。
Max CPCとの違いは入札の扱い方です。Max CPCは個々の入札に上限を設ける仕組みでしたが、Target CPCでは各オークションにおいて目標額より高くも低くも入札されます。OpenAIは、設定された平均CPCの目標に向かいながら、予算の範囲でできるだけ多くのクリックを獲得することを目指すとしています。
Maximize results(自動入札)は「intelligent bidding」に
従来のMaximize results(autobid/自動入札)は、intelligent bidding(インテリジェント入札)という名称になりました。予算から最大限の成果を得られるよう、システムが自動で入札と配信を調整する動作自体は継続します。
広告主が今やるべき3つのこと
OpenAIは通知のなかで、広告主側の対応として次の3点を挙げています。
- 移行を今から始める。現在のキャンペーンを確認し、11月9日からTarget CPAおよびTarget CPCへの移行に着手する。
- コンバージョンシグナルを確認する。コンバージョンキャンペーンでは、Pixel(ピクセル)またはConversions API(コンバージョンAPI)が、キャンペーンに紐づくデータソースへ選択したイベントを送信できているか確認する。Event Quality Score(EQS/イベント品質スコア)の警告を使ってシグナル品質の問題を特定し、不足を今のうちに解消する。
- 実績のCPA・CPCと照らして目標値を決める。直近の実際のCPAまたはCPCをもとに現実的な目標を選び、キャンペーン移行のタイミングで設定・調整する。
目標値を厳しくしすぎるリスク
OpenAIは、制約の強すぎる目標値や、コンバージョンシグナルが弱い状態は、広告配信を減らし予算を消化しきれない結果につながりうると明記しています。Max BidやMax CPCの「上限」の感覚でそのまま低い数値を目標に入れてしまうと、配信量が落ちる可能性があるということです。移行時には、上限値ではなく実績の平均値を起点に目標を設定する考え方への切り替えが必要になります。
入札戦略と課金の仕組みの詳細は、OpenAIのヘルプ記事Bidding strategies and how pricing works in ChatGPT Adsで確認できます。
Koukoku.aiは、ChatGPT広告をはじめとするAI検索広告の運用代行と、AIの回答に引用されるためのLLMO対策の両面から支援しています。詳しくはサービス一覧、ご相談はお問い合わせからどうぞ。
よくある質問
ChatGPT広告のMax BidとMax CPCはいつ廃止されますか
2027年1月1日に廃止されます。その時点でMax Bidを使っているコンバージョンキャンペーンはTarget CPAに、Max CPCを使っているクリックキャンペーンはTarget CPCに置き換わります。
Target CPCはMax CPCと何が違いますか
Max CPCは個々の入札に上限を設ける仕組みでしたが、Target CPCでは各オークションごとに目標額より高くも低くも入札されます。OpenAIは、設定された平均CPCの目標に向かいつつ、予算の範囲でできるだけ多くのクリックを獲得することを目指すとしています。
Target CPAに移行する前に何を確認すべきですか
コンバージョンキャンペーンでは、PixelまたはConversions APIが、キャンペーンに紐づくデータソースへ選択したイベントを送信できているかを確認します。Event Quality Score(EQS)の警告でシグナル品質の問題を特定し、解消しておきます。あわせて直近の実際のCPAをもとに現実的な目標値を設定します。制約の強すぎる目標やシグナル不足は配信減と予算の未消化につながる可能性があります。
本記事は、OpenAI Ads Platformから広告主向けに配信された公式アップデート通知をもとに構成しています。