ChatGPT広告アップデート:Ads Managerプラグイン、カスタムオーディエンス拡張、カルーセル指標の提供開始
この記事の結論
OpenAIがChatGPT広告の複数アップデートを告知しました。ChatGPT/Codexから運用できるAds Managerプラグイン、カスタムオーディエンスの部分編集や5M超の作成、Measurement PixelとConversions APIへのマッチング用フィールド追加、カルーセルカードの表示・クリック指標(完全データは2026年8月20日以降、ローリング30日)、合計予算のペーシング、ビュースルー最適化の予告、欧州・インド・中東・北アフリカへの提供拡大が含まれます。
まず押さえる日付:カルーセル指標は2026年8月20日以降が完全データ
今回のアップデートで唯一、日付が明示されているのがカルーセル広告のレポート指標です。商品フィードのキャンペーンが複数商品カルーセル(multi-product carousel)の広告ユニット形式で配信された場合、Ads Managerのレポートにカルーセルカードの表示回数とクリック数が含まれるようになり、公開されているInsights APIでは商品単位のフィールドも参照できます。完全なデータが利用できるのは2026年8月20日以降で、ローリング30日ベースでの提供です。過去に遡ってすべての期間を見られるわけではないため、カルーセルの商品単位の分析を行う予定があるなら、早めにデータの取得・保存の運用を決めておく必要があります。
カルーセルカードの表示回数は、個別の商品カードがビューアブルになった時点でカウントされます。この数値は課金対象の広告表示回数とは別物で、課金対象の表示回数には含まれません。レポート上で数字が並ぶため、社内共有時に取り違えないよう定義を明記しておくことをおすすめします。
ChatGPT Ads Managerプラグイン:ChatGPTやCodexから運用する
ChatGPT Ads Managerプラグイン(ChatGPT Ads Manager plugin)が提供され、ChatGPTまたはCodex上でキャンペーンの作成・管理・分析ができるようになりました。自然文での指示に対応し、ウェブサイトやブリーフから配信可能な広告を作る、バリエーションを作る、キャンペーンを更新する、配信のトラブルシューティングを行う、パフォーマンスを確認する、優先度をつけた改善提案を受け取る、といった操作が想定されています。
運用者が気にする「勝手に変更されないか」という点については、プラグインが推奨する変更内容をプレビュー表示し、適用前に確認を求める仕様と説明されています。利用開始は、Plugins から ChatGPT Ads Manager を追加し、アカウントを接続して会話を始める流れです。
カスタムオーディエンスの制約が緩和
カスタムオーディエンス(Custom audiences)まわりで、運用上の細かい制約がまとめて解消されています。公式ヘルプに記載されている変更点は次のとおりです。
- オーディエンスを作り直さずに、メンバーの追加・削除・置き換えができる
- 同一リクエスト内で複数の識別子タイプを混在させられる
- マッチしたユーザーが25,000人未満のオーディエンスを除外用途で使える
- 500万メンバーを超えるオーディエンスを作成できる
- オーディエンスサイズの範囲表示がより細かくなった
- 識別子タイプとして Google Advertising ID(GAID)が使える
特に、作り直しなしでメンバーを更新できる点と、小規模リストを除外に使える点は、リスト更新のオペレーションと既存顧客の除外設計に直接効きます。
コンバージョンマッチング用フィールドの追加
Measurement Pixel と Conversions API の双方で、コンバージョンのマッチング精度を高めるためのフィールドが追加されました。
| 計測手段 | 追加されたフィールド |
|---|---|
| Measurement Pixel | ハッシュ化した電話番号、名、姓、地域、郵便番号 |
| Conversions API | ハッシュ化したメールアドレス、電話番号、外部ID、名、姓、国、市区町村、地域、郵便番号の複数値リスト形式、およびモバイル向けのAndroid GAID |
Conversions API 側は単一値ではなく複数値のリストを渡せるようになった点が要点です。ユーザーが複数のメールアドレスや電話番号を持つケースで、渡せる情報を増やしてマッチ率を上げる設計になっています。個人情報を扱うため、ハッシュ化の要件と社内の取り扱いルールを実装前に確認してください。
合計予算キャンペーンにペーシングが入った
合計予算(total budget)を設定したキャンペーンに、期間全体へ支出をより均等に配分するペーシングが導入されました。ただし、実際の消化は配信機会の状況によって日ごとに変動する可能性があるとされています。日次の消化額だけを見て判断するのではなく、期間全体での着地を見る前提でレポートを組む必要があります。
ビュースルーコンバージョンを含む最適化モデルが近日提供
新しいコンバージョン最適化モデルの提供が予告されています。ビュースルーコンバージョン(view-through conversions)を含めて最適化するモデルで、広告のクリックによるコンバージョンと広告の表示によるコンバージョンの両方をもとに最適化が行われます。このキャンペーンタイプでは、課金は表示回数ベースで、配信は選択したコンバージョン目標に向けて最適化されます。詳細は展開の拡大に合わせて共有されるとされており、現時点で公開されている情報はここまでです。
提供地域が欧州・インド・中東・北アフリカへ拡大
ChatGPT広告が、欧州、インド、中東、北アフリカの一部の国で提供開始されました。対象国はAds Managerの提供状況ページで確認できます。これらの市場でビジネスを持つ広告主にとっては、リーチできる範囲が広がることになります。
日本の広告主が今やっておくこと
- カルーセル形式で配信している商品フィードキャンペーンがあるなら、2026年8月20日以降のカルーセルカード指標を取得し、課金対象の表示回数と混同しない形でレポートを整備する
- Conversions API または Measurement Pixel を実装済みなら、追加フィールドのうち自社で正規化・ハッシュ化して送信できるものを洗い出す
- カスタムオーディエンスの更新フローを、作り直し前提から差分更新前提に見直す
- 合計予算のキャンペーンについて、日次ではなく期間全体で評価する運用に切り替える
- 該当地域に事業がある場合は、提供状況ページで対象国を確認する
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よくある質問
ChatGPT Ads Managerプラグインは勝手にキャンペーンを変更しますか。
いいえ。OpenAIの案内では、プラグインは推奨する変更内容をプレビュー表示し、適用する前に確認を求める仕様と説明されています。利用を始めるには、PluginsからChatGPT Ads Managerを追加し、アカウントを接続します。
カルーセルカードの表示回数は広告費の課金対象になりますか。
なりません。カルーセルカードの表示回数は個別の商品カードがビューアブルになった時点でカウントされる指標で、課金対象の広告表示回数とは別物であり、課金対象の表示回数には含まれないと明記されています。完全なデータは2026年8月20日以降、ローリング30日ベースで提供されます。
カスタムオーディエンスは何人から使えますか。
今回のアップデートで、マッチしたユーザーが25,000人未満のオーディエンスを除外用途で利用できるようになりました。また、500万メンバーを超えるオーディエンスの作成にも対応し、オーディエンスサイズの範囲表示もより細かくなっています。
本記事は、OpenAI Ads Platformから広告主向けに配信された公式アップデート通知をもとに構成しています。